わたしを光へ。
エピローグ


「皆さん、卒業おめでとうございます!」


学校での卒業式が終わり、白鳳の倉庫で卒業パーティーが開かれていた。


私と、幹部メンバーがホールに入ると綺麗に揃ったお祝いの言葉。


その場には花那もいた。


あれから一度も花那は彼のことを思い出すことはなかった。


パーティーも中盤に差し掛かった頃。


洸が一段高くなっているステージに立った。


「今日は皆んなに発表がある」


急に言い出した宣言に全員の視線が集まる。


こんなに大勢いるのに、一瞬にして静かになる程。


「俺たちは、引退する。新しい総長は優也に任せようと思う」


予想外のことに皆んなすぐに受け入れられない様だった。


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