わたしを光へ。

数日前、幹部室で告げられた私たちも勿論そのときは驚いた。


だけど幹部全員が納得して、決めたことだから。


私も洸や皆んなを素直に讃えようと思った。


洸に指名された優也くんが前に出てくる。


少し緊張しながら、それでいて寂しそうな。


そんな表情で皆んなの前に立つと、一言。


「洸さんに劣らないような、立派な総長になります!」


そう、元気な声で皆んなを鼓舞させた。


そして深い息を一つ吐くと、


「…俺は、花那に白鳳の姫になって欲しい。花那、俺と付き合って下さい!」


顔を真っ赤にしながら、一直線に愛を告げた。


私の隣でそれを聞いていた花那は、優也くんに負けないくらい顔を赤くして、


目に涙を浮かべながら笑っていた。


「はい!」






わたしを光へ。
fin.


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