わたしを光へ。
Ⅱ 相澤洸side
美月を家まで送った後、俺は倉庫に帰って来ていた。
仲間たちと話をするために。
「隠してて悪かった」
「本当だよ。急に助けに行くぞなんて、何事かと思ったじゃん」
俺は仲間たちに美月と付き合ったことをまだ言っていなかった。
だからあの電話がかかってきたとき、何の説明も無しに俺は駆け出して、仲間たちは付いてきてくれたんだ。
「美月のこと、本気なんだ」
あれほど欲した女は、今までにはいない。
月に焦がれ、月の前でしか感情を出さない女。
あの仮面を、俺は崩したい。
壊して俺のものにしたいって、どうしようもなく思ってしまった。
「分かるよ。惚れちゃったんだろ、あの子に」
「あの子は一筋縄じゃいかなそうだけどねー」
「でもまじ美人だったよなっ」
「俺は怖いけどな、あいつ。何であんなに自分を押さえ込んでんだか」
好き放題言いやがって。