わたしを光へ。
何か、この光景だけで彼らがどういうことをしているか分かったような気がするけど、口には出さない。
相澤くんの後に続いて二階に上がる。
広いホールのようだった一階とは違って、二階には部屋がズラリと並んであった。
彼は、その並びの真ん中にある部屋の扉を開けた。
その部屋はテーブルを囲うようにソファーが置かれてあって、そのソファーには昨日の人たちが座っていた。
中に入ると、相澤くんは奥に。氷室くんは右側の二人掛けソファーに座った。
私は相澤くんの対面のソファーに。
つまり、私の前には相澤くん。右と左には二人ずついる。
「改めて謝る。昨日は本当に悪かった」
「うん。大丈夫。それより教えて、あなたたちのこと」
そう言うと彼らは頭を上げて、話し始めた。