わたしを光へ。
「いいよ、それで。お前らも良いだろ?」
氷室くんの問いに皆んなが頷いた。
「俺は副総長の滝口蓮だ。よろしく美月」
「幹部の小峰拓真だ。よろしく」
「幹部の古賀侑大。よろしく美月ちゃんっ」
「幹部の氷室一樹。改めてよろしくな」
皆んなが自分の名前を口にする。
受け入れてもらえたらしい。
「櫻木美月。よろしく」
美月は優等生のその笑みで言った。
いつもの如く寸分の狂いもないあの微笑。
ほぼ初対面の三人には美月がどう映ったかは分からない。
ただ、昨日のことがあったのに何事も無かったかのような穏やかな姿に気圧されたのは確かだろう。
「仲間になっていないとはいえ、洸の彼女な訳だから狙われる可能性は充分にある。出来るだけ白鳳の誰かと行動してほしい」
副総長の滝口が言う。