わたしを光へ。


「ね、お姉ちゃん?」


美月のそれとは違う、愛らしい笑みで姉を見る花那。


だけどやはりその顔立ちは美月と似た面影がある。


美月は花那に誘われるまま、部屋に行き話を聞いていた。


美月は無条件で妹に激甘なのだ。


「もしかして、彼氏できた?」


キラキラと無垢な瞳で私を見つめる。


口角は上がってこそいるものの、その実一瞬思考が止まった美月。


その一瞬のことに花那は気付かない。


「どうして?」


花那に隠す理由もないのだが。


「だってお姉ちゃん前よりずっと綺麗になったもん!」


そう言う花那は本当に可愛い。


穢れなき無垢な少女。


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