わたしを光へ。
家に連れて来るのは抵抗がある。
尤も、彼なら上手く立ち回りそうではあるけど。
優等生を装って。
「ねっ、いいでしょ?」
この、花那の純粋な瞳には敵わない。
私は出来る限り花那を悲しませたくない。
病弱で、小さな頃から我慢を強いられてきた花那。
だから花那のお願いは、聞いてあげたい。
「分かった。明日、聞いてみるね」
「やったー!お姉ちゃん大好き!」
花那の笑顔を守ることが出来るなら、それでいい。