わたしを光へ。

Ⅱ 相澤洸side



美月と付き合って二週間が過ぎた。


学校での美月は本当に忙しくて、毎日学校中を駆け回っているのを見る。


最近の美月は魅力が増して、美月を見る奴等が増えた。


それに美月は全く気が付いていないからタチが悪い。


忙しさからか時折不安定に見えるときがあり、その危うさが人々を惑わせる。


それに俺も見事に嵌ってしまっている訳だ。


今迄なら放課するとすぐに帰っていた俺が、美月の帰りまで教室で待つようになった。


初めはそんな俺の変化を揶揄っていた友人も、二週間もすれば慣れたのか何も言わなくなった。


< 52 / 301 >

この作品をシェア

pagetop