わたしを光へ。


「中々行けなくてごめんね」


余りにも目立ってしまったので、学校から離れ歩き出す。


「ああ、やっぱり美月ちゃん天使」


古賀くんは、私が倉庫に行かない間に随分と変わった気がする。


主に変な方向に。


「ていうかわざわざ学校まで迎えに来んなよな」


もっともな意見だ。


もし今日も私の帰りが遅かったらどうしてたのか。


「ごめんって。美月ちゃんに会いたくて、つい」


やっぱり総長には逆らえないのか、素直に謝る。


「今日からは忙しくないから。ちゃんと倉庫に行くね」


そう言うとパッと笑顔になる。


コロコロ表情が変わって面白い。


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