わたしを光へ。
「美月、俺はお前の絶対的な味方でいる」
洸は静かに、真剣な声で話し始めた。
「勿論白鳳の皆んなも、美月の味方だ」
どうしていきなり洸がこんな話をし始めたのかは分からない。
「だから此処にいるときは、せめて俺といるときは無理をしなくていい」
無理って?
私は何か無理をしただろうか。
「美月は美月でいいんだ。俺は美月が好きなんだよ。だから、演じないでいいんだ」
右の頬が、冷たい。
見つめる洸の顔が揺れて、よく見えない。
洸の手が私の頬に触れて、包み込む。
「俺が美月の居場所になる」
洸が触れている場所が温かい。