わたしを光へ。
「うん、ありがとう。一つ聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
キョトンとした顔をしながら、彼は頷く。
「白鳳の皆んなって、同じモチーフのアクセサリー付けてるよね?」
幹部の皆んなは、ピアスにそれをしていた。
私を攫った族と戦っていたあの時、髪がなびく度にキラリと輝くそれを、綺麗だと思った。
それ以来ずっと気になっていたのだ。
「ああ、これ?」
そう言って、氷室くんは耳にかかる髪を持ち上げて見せる。
そこには白い石が三つ付いた小さなフープピアスが付けられてあった。