わたしを光へ。
「これは白鳳の仲間の印ってことで、体の何処かに付けることになっているんだ」
「そうなんだ」
「欲しくなったらいつでも言ってな?予備はあるから」
美月から聞いておきながら、それ以上その会話を繋げることはなかった。
倉庫に着くと、幹部室には洸を除いて全員が揃っていた。
個人専用の部屋があるのに、皆んなは殆どいつも此処にいる気がする。
「美月ちゃん、好きなお菓子とか、ケーキとかある?」
小峰くんが聞く。
小峰くんの物腰の柔らかさは、お兄ちゃんみたいだ。
「何でも好きだよ」
「おっけー」