わたしを光へ。
いつの間にか古賀くんが隣に座っていて、何か話していたけれど、私の耳には入ってこない。
いつもの場所に洸が座っていなくて、
ただそれだけでこんなにも心がかき乱されていた。
大体、私がこんなに動揺するなんて可笑しすぎる。
それもこれも、洸が強引に私の内部を侵食したから。
もう後には戻れない。
あの瞳からは、離れられないのだ。
「美月ちゃん、良かったら倉庫の中案内しようか?」
こんなに此処に出入りしているのに、私は倉庫の中を殆ど知らなかった。
いつも直行で幹部室に来てしまうから。
私はその誘いに頷いて、小峰くんの隣を歩く。