わたしを光へ。
「下っ端の皆んなも美月ちゃんと話したがってたんだよ」
階段を下りて、私たちの姿が見えると一斉に挨拶をしてくる彼ら。
私への不信感なんて微塵も感じさせない。
「…ちょっと、話してみたいな」
私の呟きに、小峰くんは嬉しそうに笑った。
分かった、待ってて。と彼は下っ端の内の一人に話しかける。
戻ってきた小峰くんが私をソファーに座らせた。
そして隣に小峰くんが座り、その周りを囲うように大勢の下っ端の皆んなが座った。
もう、数え切れないほどの人たち。
だけどその中には、多分常栄学園の生徒だろう見たことのある人もいた。