わたしを光へ。
「美月、誕生日おめでとう」
どうやらそれは、私へのプレゼントらしかった。
「生まれてきてくれてありがとう」
その言葉だけで私は救われた気持ちになる。
洸が私を認めてくれるだけで、私は私でいられる。
「開けてみて」
洸に手渡された袋の中には、リボンでラッピングされた箱が入っていた。
丁寧にそれを解き開けると、中には一粒の石が煌めくネックレス。
「ダイヤモンドの宝石言葉は、永遠の絆。俺らなりの幸せを作っていきたいなって、思って。クサいとか、思わないでほしいんだけど」
洸の顔が見れなかった。
こんな、泣いている顔を見られたくなかったから。