わたしを光へ。


「洸、良い…?」


「当たり前だろ。ずっと待ってたんだから」


私の前に立つ皆んなが、嬉しそうな顔をして頷いてくれる。


「櫻木美月です。今日から、よろしくね」


「いいかお前ら!美月のことは、族を賭けて守るぞ!」


洸が叫ぶと、皆んなはオーッとそれに叫び返した。


私が仲間になることを皆んながこんなに喜んでくれることが、堪らなく嬉しかった。


「それでね、洸にお願いがあるんだけど」


あの話を聞いた時から、ずっと考えていたこと。


「私もあのピアスがしたい」


幹部の皆んなの耳に煌めくピアス。


あれにずっと憧れを抱いていた。仲間になったのだから私にも付ける権利はある筈だ。

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