わたしを光へ。
総長室に入ると、ソファーの上に優しく降ろされる。
隣に座った洸は、私に向き合い目を合わせた。
「仲間になるって言ってくれて、ありがとう」
少しは、みんなのためになれたのかな。
「美月、俺が信じられるだろ?」
洸はこうやって時々確認する。
それは洸が不安に思っているからではなく、私のため。
洸が私の味方であると、教え込ませるため。
私が頷くと、彼は私の頭を撫でる。
こうやって、彼は私を美月でいさせてくれるから。
「俺は美月が大事だ。だから、どこにも行くなよ」
必要とされることの喜びを知ってしまったから。
私はもう、貴方なしでは生きられない。
依存でも何でもいい。