その視界を彩るもの




イサゾーの手が更に降下していく。

途中ウエストあたりを指先で愛撫してくるから、思わず「ひゃッ」と声を上げてしまった。

だけどそんなの言うまでも無く序の口で。

降下したその手が太腿を同じように一撫でしてから辿り着いたのは、やっぱりアノ下腹部で。



『‥‥ウイ?』

「‥‥」

『んなくっ付かれると、身動き取れねんだけど‥‥』

「だ、だって‥‥」


恥ずかしさにじわじわと頬が染まっていく。

そんな、自分でもまじまじと見たことのないところを‥‥しかもジャングルだし(ごにょごにょ)





「‥‥、イサゾー?」

『ん?』

「あの‥‥あたし、」


自分から誘った手前これ以上はムリ!なんてことは言わないけどさ。

イサゾーの背中を強く強く握り締めながら、ぼそりと一言。




「初めてだから‥‥お手柔らかに‥‥お願いシマス」

『知ってる』

「知っ、!?」


その衝撃的発言にビクリと肩を揺らすや否や、腕の拘束を緩めてしまうあたし。

そんなコッチの反応が余程お気に召したのか、クツリと喉奥で笑ってみせた奴はこう口にしながら。






『覚えてねえの?ウイ、ここに泊まったとき自分から言ってたじゃん』

「嘘‥‥」

『「周りはビッチばっかだけどあたしは処女だし」って。俺ってどんだけ眼中に無かったんだよ』



ようやく自由になった指先を駆使して下着越しに刺激する。

味わったことのない、信じられないほどの快楽が波を寄せて襲い掛かった。



< 305 / 309 >

この作品をシェア

pagetop