その視界を彩るもの







あたしよりも10センチ以上も背丈のあるアカネ。

すらりとモデルさながらの痩躯を誇る彼女を、言葉もなく見つめ上げた。



そしてその唇に乗せられたルージュが光を纏って弧を描いたことを知る。

それは何かしらの台詞を口にする前兆。




――――ここで場面は、冒頭へと戻るのだ







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