ハウスキーパーはSっ気同級生の豪邸で…
「夕食だけとありましたが朝御飯は?」
「朝弱いんだよね、あんまり食べない……コーヒーだけとか」
「えっ、朝御飯は大事なのに」
「昼は学食あるんだろ?」
「ありますね」
「もうそういう生活に慣れてるから朝はいい」
「わかりました、何か食べれないものはありますか?」
「(笑)基本食べれるよ、おかしいね同級生なのに敬語って」
「でも一応依頼主なので……では買い物に行ってきます」
響也は引き出しから一万円渡す
「足りる?」
「充分です、いってきます」
「いってらっしゃーい」
自転車をこいでスーパーに行く
お金持ちの生活ってあんなのかな?
うーん、何が好きなんだろう
何でもが一番困るんだよねー
やっぱり男の人は肉かなー
ん?なんか楽しい?人の為に料理作るってこんなに楽しかったっけ、お母さんと二人なるべく贅沢しないように何となく作っていた料理だったけどいっちゃあ悪いがいい肉やお野菜、お魚が買える!
味見しっかりしようっと…(笑)
なんだか楽しくなってきたな
響也の家に戻る
「ただいまです」
返事がない、聞こえないのかな
キッチンに荷物を持っていき、おつりを引き出しに
じゅ、10万もある
こんなに……これは1ヶ月かなー、聞いておかなきゃ
早速料理にとりかかった
唐揚げを作ると、あーんとつまみ食いをする
揚げたておいしー
一時間後
さて……できた、どこにいるんだろう
二階に上がってみる
どこの部屋かな、端から開けていく
あっ、いた……ベッドで寝ていた
きれいな顔、そっと響也の顔を覗く
さっきも思ったけどきれいなサラサラの髪、長いまつげ
綺麗な顔してるなー
響也は目をあけた
「あっ、ご飯です」
響也の手が朝香の唇にのびる
「フッ、揚げ物?つまみ食いしただろ」
朝香の下唇を響也の親指がなぞる
朝香は真っ赤になって口を拭いた
「(笑)別にかまわないよ、一緒に食べる?」
「いえ……すみません」
朝香は恥ずかしくて先に下に降りていく
響也はおりてきて机に座る
「飲み物は何飲んでますか?お水?お茶?」
「ん~何でもあるもの飲んでる」
「ウォーターサーバーありますが…」
「うん、コーヒーいれるときに使う、だから暖かいほうにしてる」
「そうですか、じゃあ明日煎茶かほうじ茶でも買ってきましょう」
「何?煎茶って」
「えーとお茶の種類というか、ご飯の時は麦茶とか暖かいお茶とか飲みませんか?」
「夏は麦茶飲むけどペットボトルかな」
「ペットボトルだとお高くなるんです!」
つい貧乏性がでちゃった
「すみません、あまりにも生活水準が違いすぎて」
「いや全然かまわない、何でも言ってくれていいよ」
「はい、じゃあご飯食べたら色々話しましょう、洗濯まわしてきますね」