マジックに憧れて
その後、うちの両親が見つけるまで二時間くらい二人でボールを追いかけた。
その日の夜、アレンの家に呼ばれ僕達の家族は夕食をご馳走になった。 アレンの父親は日本語が話せた。僕の父親の会社の同僚だった。大学時代バスケットボールの選手だったらしい。今でも地元の少年チームの監督らしい。アレンについてもいろいろわかった。年は同じ十歳バ、スケット歴は二年、来月父親のチームの入団試験を受けるらしい。
夕食を食べ終わるとアレンは自分の部屋に連れて行ってくれた。部屋にはでっかいジョーダンのポスターにユニホームが飾ってあった。アレンがビデオをセットしている。画面にはバスケットの試合が流れていた。僕はひとりの選手に目を奪われた。一人軽やかに空中を飛び回る選手、神様との出会いだった。
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