無愛想な同期の甘やかな恋情
肩を竦めたまま、私はもう一度、穂高君を肩越しに見遣る。
彼は私の肩から顔を上げて、至近距離から瞳でまっすぐ射貫いてくる。
「俺のこと、ものすごく好きになりたい、って言ってくれたよな。俺は、その……そういうつもりで、昨夜お前を抱いたんだけど」
「っ、え?」
「今日……いや、昨夜ここに来る前から。冴島は、俺の彼女になった、ってことで、いいんだよな?」
「……!!」
躊躇いがちに確認してくる彼の前で、私はひゅっと変な音を立てて息を吸ってしまった。
「俺のこと好きになるって宣言して、俺に抱かれたってことは、そういうことでいいんだろ?」
穂高君が、早口で畳みかけてくる。
そんな彼に、私の胸はドキドキと早鐘のように高鳴ってしまう。
そして。
「う、ん」
私は彼から逃げるように目を逸らし、わずかに頷いて返した。
昨夜を境に、劇的な変化を遂げた穂高君との関係。
改めて向き合ってみると、なんだか気恥ずかしくて堪らない。
なのに。
「……よかった」
穂高君は、本気でホッとしたように吐息を漏らし、私の身体に回した腕に再び力を込める。
彼は私の肩から顔を上げて、至近距離から瞳でまっすぐ射貫いてくる。
「俺のこと、ものすごく好きになりたい、って言ってくれたよな。俺は、その……そういうつもりで、昨夜お前を抱いたんだけど」
「っ、え?」
「今日……いや、昨夜ここに来る前から。冴島は、俺の彼女になった、ってことで、いいんだよな?」
「……!!」
躊躇いがちに確認してくる彼の前で、私はひゅっと変な音を立てて息を吸ってしまった。
「俺のこと好きになるって宣言して、俺に抱かれたってことは、そういうことでいいんだろ?」
穂高君が、早口で畳みかけてくる。
そんな彼に、私の胸はドキドキと早鐘のように高鳴ってしまう。
そして。
「う、ん」
私は彼から逃げるように目を逸らし、わずかに頷いて返した。
昨夜を境に、劇的な変化を遂げた穂高君との関係。
改めて向き合ってみると、なんだか気恥ずかしくて堪らない。
なのに。
「……よかった」
穂高君は、本気でホッとしたように吐息を漏らし、私の身体に回した腕に再び力を込める。