無愛想な同期の甘やかな恋情
毎週水曜日の定例ブランド会議。
私は、穂高君の姿がほんの少しでも視界に入らないように、ずっと顔を背けてやり過ごした。
会議が終わり、メンバーたちが散会する中、『冴島』と名を呼ばれたけれど、聞こえないふりをして、背を向けたまま。
他のメンバーたちの会話に混じって、急いで会議室を後にした。
こんな風に、私が穂高君を避けるなんて、今までになかったことだ。
こうやって、穂高君との関係性が、再び変わっていく。
そうしたいわけじゃないのに、今の私は、彼の前で、どうしていいかわからない。
なんとなく重い気分を引き摺って仕事を終え、私は寄り道せずにまっすぐマンションに帰った。
日中、無人になる部屋は真っ暗で、ムッとした熱気に迎えられる。
部屋に入り、天井の電気を点けると、一度パッと明滅した後、室内の様子が明るく照らし出された。
一人暮らしの部屋は狭く、それほど飾り込んでいないけれど、奥の一角に置いてあるガラスのショーケースは、ほんのちょっとおしゃれで優雅だ。
中には、私がこれまで企画して、世に生み出してきた魔法のアイテムたちが、並んでいる。
私の宝物だ。
私は、穂高君の姿がほんの少しでも視界に入らないように、ずっと顔を背けてやり過ごした。
会議が終わり、メンバーたちが散会する中、『冴島』と名を呼ばれたけれど、聞こえないふりをして、背を向けたまま。
他のメンバーたちの会話に混じって、急いで会議室を後にした。
こんな風に、私が穂高君を避けるなんて、今までになかったことだ。
こうやって、穂高君との関係性が、再び変わっていく。
そうしたいわけじゃないのに、今の私は、彼の前で、どうしていいかわからない。
なんとなく重い気分を引き摺って仕事を終え、私は寄り道せずにまっすぐマンションに帰った。
日中、無人になる部屋は真っ暗で、ムッとした熱気に迎えられる。
部屋に入り、天井の電気を点けると、一度パッと明滅した後、室内の様子が明るく照らし出された。
一人暮らしの部屋は狭く、それほど飾り込んでいないけれど、奥の一角に置いてあるガラスのショーケースは、ほんのちょっとおしゃれで優雅だ。
中には、私がこれまで企画して、世に生み出してきた魔法のアイテムたちが、並んでいる。
私の宝物だ。