無愛想な同期の甘やかな恋情
今日は雨は降らず、朝からじめじめして蒸し暑かったから、みんなのグラスが空くピッチも速い。
メンバーたちは、いつも以上に美味しそうに、ビールを飲み干している。
そんな様子に目を細めていると、新井さんが隣から「あのお~」と探るように声をかけてきた。
「ん?」
私は、一杯目のビールを半分ほど減らして、首を傾げて聞き返す。
「ずっと聞きたかったんですけどお。美紅さんと穂高さんって、その……恋愛感情みたいなものはないんですか?」
「っ、へっ!?」
まだそれほどお酒は進んでいないのに、いきなりぶっ飛んだ質問をされてギョッとして、私の声はひっくり返ってしまった。
「あ。慌ててる。ってことは……」
「ないないっ! 私と穂高君、コンビなんて言われてるけど、それはあくまで仕事上の関係。このチーム外で、接点ないよ?」
私は慌てて早口で返して、一瞬跳ね上がってしまった心臓の拍動を抑えようと、「ふううっ」口をすぼめて息を吐いた。
そして、グラスを傾けて、残り半分のビールを一気に喉に流す。
「おおお~。美紅さん、いい飲みっぷり」
新井さんは無邪気に手を叩いてから、私のグラスに瓶ビールの口を傾けた。
メンバーたちは、いつも以上に美味しそうに、ビールを飲み干している。
そんな様子に目を細めていると、新井さんが隣から「あのお~」と探るように声をかけてきた。
「ん?」
私は、一杯目のビールを半分ほど減らして、首を傾げて聞き返す。
「ずっと聞きたかったんですけどお。美紅さんと穂高さんって、その……恋愛感情みたいなものはないんですか?」
「っ、へっ!?」
まだそれほどお酒は進んでいないのに、いきなりぶっ飛んだ質問をされてギョッとして、私の声はひっくり返ってしまった。
「あ。慌ててる。ってことは……」
「ないないっ! 私と穂高君、コンビなんて言われてるけど、それはあくまで仕事上の関係。このチーム外で、接点ないよ?」
私は慌てて早口で返して、一瞬跳ね上がってしまった心臓の拍動を抑えようと、「ふううっ」口をすぼめて息を吐いた。
そして、グラスを傾けて、残り半分のビールを一気に喉に流す。
「おおお~。美紅さん、いい飲みっぷり」
新井さんは無邪気に手を叩いてから、私のグラスに瓶ビールの口を傾けた。