無愛想な同期の甘やかな恋情
静かに淡々と言い切ってから、彼が私にまっすぐな視線を向けた。
一瞬前に向けられたのより、意思がこもった強い瞳に、私の胸がドッキンと跳ね上がる。
「ほ、穂高く……」
「俺だけが、できるんだ。お前の華奢な腕じゃ抱えきれないくらいに、でっかくしてやるから」
彼は早口で言い退けて、私から目を逸らした。
「だから、諦めない。冴島は文句言わずに、俺に惚れられてろ」
なんだか鷹揚に言い捨てる。
照れ隠しなのか、ちょっと乱暴にポテトサラダの蓋を開け、プラスチックのフォークを手に、せかせかと食べ始めた。
私は、そんな穂高君の横顔から、目を逸らすことができなかった。
いい年して、仕事に夢を語れるなんて、と、鼻で笑ってくれていいと思ってたのに。
たった今、穂高君が真剣に言ってくれた言葉が、私の胸を大きく抉って、きゅんとするのを抑えられない。
『AQUA SILK』というブランドも、私の夢も、穂高君に支えられている。
私を想ってくれている彼に、今までもこれからもずっとずっと。
私の夢を、もっともっと大きく膨らませてくれる。
それは、穂高君にしかできないこと――。
今さらだけど、彼の存在の大切さを、私は強く痛感した。
一瞬前に向けられたのより、意思がこもった強い瞳に、私の胸がドッキンと跳ね上がる。
「ほ、穂高く……」
「俺だけが、できるんだ。お前の華奢な腕じゃ抱えきれないくらいに、でっかくしてやるから」
彼は早口で言い退けて、私から目を逸らした。
「だから、諦めない。冴島は文句言わずに、俺に惚れられてろ」
なんだか鷹揚に言い捨てる。
照れ隠しなのか、ちょっと乱暴にポテトサラダの蓋を開け、プラスチックのフォークを手に、せかせかと食べ始めた。
私は、そんな穂高君の横顔から、目を逸らすことができなかった。
いい年して、仕事に夢を語れるなんて、と、鼻で笑ってくれていいと思ってたのに。
たった今、穂高君が真剣に言ってくれた言葉が、私の胸を大きく抉って、きゅんとするのを抑えられない。
『AQUA SILK』というブランドも、私の夢も、穂高君に支えられている。
私を想ってくれている彼に、今までもこれからもずっとずっと。
私の夢を、もっともっと大きく膨らませてくれる。
それは、穂高君にしかできないこと――。
今さらだけど、彼の存在の大切さを、私は強く痛感した。