地味子と偽装同棲始めました-恋愛関係にはならないという契約で!
9.地味子がマンションでの2次会を手伝ってくれた!
今日は大学のゼミの同窓会があった。会場が六本木だったこともあり、2次会は俺のマンションでということになった。すぐに地味子の携帯に連絡を取ってみる。すぐに電話に出てくれた。
「これからマンションで2次会をすることになった。俺も含めて10人くらいだ。30分ぐらいで着くと思う。それで突然で申し訳ないが、以前言っていたように、給仕を手伝ってほしい」
「分かりました。それで服装はどうしますか?」
「そうだな、黒のスーツにエプロンというのはどうかな」
「分かりました。そうします。何か準備しておくことはありますか?」
「お酒は買い置きがある。途中のコンビニでつまみ、飲み物、ミネラルウオーターや氷を買っていくから、着いたらすぐにつまみを皿に盛りつけてほしい。それからグラスを人数分準備しておいてくれればいい。リビングダイニングの食器棚に入っている」
「分かりました」
9時過ぎにマンションに着いた。途中のコンビニで必要な買い物を済ませた。すべてを払ってもどこかのスナックでの支払い1名分だ。
全員が一緒にエレベーターで32階へ上がる。皆、玄関で靴を脱いで興味新々で中に入る。ダイニングテーブルの上にグラス、氷サーバー、皿が準備されていた。
リビングダイニングを歩き回っているもの、外の夜景を見ているもの様々だ。10人のうち女子が3人だ。既婚者は1次会で帰った。ここへ来たのは皆、独身者だ。
「ここが2次会の会場です。皆さん、遠慮しないで寛いでください。ここは11時でお開きにします。それまで2時間くらいありますので、カラオケでも歌ってください。カラオケには最新の曲も仕入れてあります」
「すごいところに住んでいるんだな。学生の時とは雲泥の差だな」
「親父のマンションだ。維持費は自分持ちなので、金がかかって困っている」
「ここに住めるならその位いいじゃないの」
「彼女を紹介してくれないのか?」
「そうか、皆さん、手伝ってくれているのは俺の従妹で結衣といいます。ここに一緒に住んでいます。ただし、手出し無用でお願いします」
「そういえば顔が似ているかな」
「まあ、そういうことにしておいてやろう」
誰かがそう言っているうちに、カラオケが始まった。それで皆の関心はカラオケに移った。
地味子はウイスキーの水割りを作って各人の席の前に置いてくれている。つまみを3皿に盛って、座卓のテーブルとダイニングテーブルに置いてくれている。地味子の給仕を女子が席で手伝ってくれていた。
なんとかパーティーらしくなってきた。ソファーには10人は座れるので丁度良かった。ダイニングテーブルにも3人座っている。
初めて大勢の客を招いたが、なんとかなった。すごいところと言われて優越感もある。まあ、見せて自慢したいこともあって招待した。
順にカラオケを廻して歌う。俺も1曲歌った。このマンションは防音が効いている。窓はすべて2重ガラスで、玄関ドアも頑丈に出来ている。隣の物音が聞こえたことがない。もちろん、階上の音も聞こえたことがない。隣人の気配を感じない造りになっている。
誰かが地味子に話しかけているのに気付いた。地味子は迷惑そうにしている。あんな地味子に関心のあるやつもいるんだな。
「おい、おい、俺の従妹にチョッカイをかけるのはやめてくれよ。せっかく機嫌をとって手伝ってもらっているんだから」
「そう言う訳ではないんだけどね、話してみたくなっただけだ、そう、目くじらをたてるなよ」
笑いながら席に戻ってくれた。地味子はほっとしたようだった。地味子に目で合図するとダイニングテーブルの椅子に座った。地味子に近づいて小声で話しかける。
「すまないな、夜遅く、突然に」
「契約どおりですから、大丈夫です」
「11時にはお開きにするから」
「その方がいいです」
「君も一曲歌ってみる?」
「遠慮しておきます」
「君も友達をつれてきてパーティーをしたらいい。事前に分かれば、俺は遅く帰るなり部屋に閉じ籠るなりするから大丈夫だ」
「そのうちお願いするかもしれません」
「遠慮はいらない。ここで歌うなら費用はかからない」
「そう言ってもらえて嬉しいです」
11時丁度にお開きにした。参加者全員が丁寧にお礼を言って帰っていった。1階のマンションの玄関まで皆を見送ってから部屋に戻ると座卓やテーブルの上はもうすっかり片付けられていた。地味子は手際がよい。
「もう片付けてくれたんだね、ありがとう」
「皆さん、楽しまれているようでよかったですね。誰でもここへ来ると驚くと思います」
「維持費が高いから有効に使わないとね」
「篠原さんは恵まれています。ご両親に感謝しないと」
「白石さんのご両親は健在なの?」
「母一人子一人ですが、母は元気にしています。今は離れて暮らしていますので、親不孝をしています」
「一度ここへ連れて来たら、そして泊ってもらうといい」
「ありがとうございます。でも母は仕事が忙しくて来られないと思います」
「ところで、お礼を支払っておきたいけど、3時間で3千円でいいか?」
「そうですね、時間的には3時間にはなっていませんが、それでよろしければいただきます」
「ありがとう助かった。コンビニの買い物を含めても安上がりだった。次の機会も頼めるかな」
「はい、喜んで。人の歌う歌を聞いているのも楽しいですね。選曲で人柄が分かります」
そう言えば、歌を聞いて拍手をしていた。そう言ってくれるとこれからも気兼ねなく頼める。良い娘だ。
「これからマンションで2次会をすることになった。俺も含めて10人くらいだ。30分ぐらいで着くと思う。それで突然で申し訳ないが、以前言っていたように、給仕を手伝ってほしい」
「分かりました。それで服装はどうしますか?」
「そうだな、黒のスーツにエプロンというのはどうかな」
「分かりました。そうします。何か準備しておくことはありますか?」
「お酒は買い置きがある。途中のコンビニでつまみ、飲み物、ミネラルウオーターや氷を買っていくから、着いたらすぐにつまみを皿に盛りつけてほしい。それからグラスを人数分準備しておいてくれればいい。リビングダイニングの食器棚に入っている」
「分かりました」
9時過ぎにマンションに着いた。途中のコンビニで必要な買い物を済ませた。すべてを払ってもどこかのスナックでの支払い1名分だ。
全員が一緒にエレベーターで32階へ上がる。皆、玄関で靴を脱いで興味新々で中に入る。ダイニングテーブルの上にグラス、氷サーバー、皿が準備されていた。
リビングダイニングを歩き回っているもの、外の夜景を見ているもの様々だ。10人のうち女子が3人だ。既婚者は1次会で帰った。ここへ来たのは皆、独身者だ。
「ここが2次会の会場です。皆さん、遠慮しないで寛いでください。ここは11時でお開きにします。それまで2時間くらいありますので、カラオケでも歌ってください。カラオケには最新の曲も仕入れてあります」
「すごいところに住んでいるんだな。学生の時とは雲泥の差だな」
「親父のマンションだ。維持費は自分持ちなので、金がかかって困っている」
「ここに住めるならその位いいじゃないの」
「彼女を紹介してくれないのか?」
「そうか、皆さん、手伝ってくれているのは俺の従妹で結衣といいます。ここに一緒に住んでいます。ただし、手出し無用でお願いします」
「そういえば顔が似ているかな」
「まあ、そういうことにしておいてやろう」
誰かがそう言っているうちに、カラオケが始まった。それで皆の関心はカラオケに移った。
地味子はウイスキーの水割りを作って各人の席の前に置いてくれている。つまみを3皿に盛って、座卓のテーブルとダイニングテーブルに置いてくれている。地味子の給仕を女子が席で手伝ってくれていた。
なんとかパーティーらしくなってきた。ソファーには10人は座れるので丁度良かった。ダイニングテーブルにも3人座っている。
初めて大勢の客を招いたが、なんとかなった。すごいところと言われて優越感もある。まあ、見せて自慢したいこともあって招待した。
順にカラオケを廻して歌う。俺も1曲歌った。このマンションは防音が効いている。窓はすべて2重ガラスで、玄関ドアも頑丈に出来ている。隣の物音が聞こえたことがない。もちろん、階上の音も聞こえたことがない。隣人の気配を感じない造りになっている。
誰かが地味子に話しかけているのに気付いた。地味子は迷惑そうにしている。あんな地味子に関心のあるやつもいるんだな。
「おい、おい、俺の従妹にチョッカイをかけるのはやめてくれよ。せっかく機嫌をとって手伝ってもらっているんだから」
「そう言う訳ではないんだけどね、話してみたくなっただけだ、そう、目くじらをたてるなよ」
笑いながら席に戻ってくれた。地味子はほっとしたようだった。地味子に目で合図するとダイニングテーブルの椅子に座った。地味子に近づいて小声で話しかける。
「すまないな、夜遅く、突然に」
「契約どおりですから、大丈夫です」
「11時にはお開きにするから」
「その方がいいです」
「君も一曲歌ってみる?」
「遠慮しておきます」
「君も友達をつれてきてパーティーをしたらいい。事前に分かれば、俺は遅く帰るなり部屋に閉じ籠るなりするから大丈夫だ」
「そのうちお願いするかもしれません」
「遠慮はいらない。ここで歌うなら費用はかからない」
「そう言ってもらえて嬉しいです」
11時丁度にお開きにした。参加者全員が丁寧にお礼を言って帰っていった。1階のマンションの玄関まで皆を見送ってから部屋に戻ると座卓やテーブルの上はもうすっかり片付けられていた。地味子は手際がよい。
「もう片付けてくれたんだね、ありがとう」
「皆さん、楽しまれているようでよかったですね。誰でもここへ来ると驚くと思います」
「維持費が高いから有効に使わないとね」
「篠原さんは恵まれています。ご両親に感謝しないと」
「白石さんのご両親は健在なの?」
「母一人子一人ですが、母は元気にしています。今は離れて暮らしていますので、親不孝をしています」
「一度ここへ連れて来たら、そして泊ってもらうといい」
「ありがとうございます。でも母は仕事が忙しくて来られないと思います」
「ところで、お礼を支払っておきたいけど、3時間で3千円でいいか?」
「そうですね、時間的には3時間にはなっていませんが、それでよろしければいただきます」
「ありがとう助かった。コンビニの買い物を含めても安上がりだった。次の機会も頼めるかな」
「はい、喜んで。人の歌う歌を聞いているのも楽しいですね。選曲で人柄が分かります」
そう言えば、歌を聞いて拍手をしていた。そう言ってくれるとこれからも気兼ねなく頼める。良い娘だ。