恐怖と愛
２章

〜田村　勇気〜

　俺は由衣を助けることも出来ず、そのまま俺の目の前から去っていた。

学校には来てるらしいが俺は見かけない。

けど…由衣の家の目の前には行ったりしてた。

　見掛けることはなかった。

けど…ある日、由衣の家から綺麗な女性が出て来た。

キャリーバックと旅行カバンを持って…。

　公園の方を歩いて行ったから後ろから付いていった。

　公園を通り過ぎ、スーパーに着いた。


その女性は荷物を車に乗せた。


運転席にはピアスをした男がいた。


いかにもホストとかしてそうな男だった。


その女性は俺のところに近づいた。

俺はどうしようと思ったが、隠れるのも遅いと思ったので俺もその女性に近づいた。


　「由衣の彼氏？」
って唐突に言われた。

俺は驚いた…。

まさか…この人が由衣のお母さん…。

確かに顔は由衣と似ていた。
　
　「いいえ、違います。
同じ部活仲間です。」


『はい、そうです！』って応えたかったが、流石に付き合ってもないし告白すらしてないから、流石に言えなかった。


「ふーん。
まぁいいわ！
ならこれ、由衣に渡しといて！」

俺は手紙を受け取った。


「後、由衣に伝えといて欲しいことがあるの。

私のこと探さないでって。

連絡もしないでって。」

ニコニコしながら助席に乗った。


　この手紙になんて書いてあるのが凄く、気になったけど…。

さすがに人の手紙を勝手に読むことは失礼になるから辞めた…。


　由衣はあの母親に捨てられたんだ…。

　俺はその手紙をリュックにしまい家に帰ってベットで横になって考えた。
結局は答えは出ないまま。

　どうすることも出来ず１日は終わった。

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