恐怖と愛
 検査の結果が分かるのはまた後日か今日の夜らしい。


検査が終わって少し横になってた児童相談所の人が来ていて私は怖くなった…。

とりあえず、私の顔見てすぐに店長と児童相談所の人が談話室に行った。

由美姉ちゃん、私はやっぱり生きれない。

死にたいよ…。

私は引き出しを開けて手紙を読んだ。

『由衣へ

私も由衣の隣にいたかった。
でもね
それは出来なかった。

私も由衣のそばにずっといたかった。
でも今回会えた。

それだけでも私は嬉しい。

姉ちゃんは素直じゃないからあんなことを言ったのもあると思う。
それはごめん。

私とお姉ちゃんは昔からそんなに仲良くもない。
なんなら縁切ろうとも思っていたけど由衣が出来たときは私に娘が出来たような感じだった。
だから名前も由衣にしたの。
私と同じ漢字にして!


私が事故したあの日、由衣に会えると思ってルンルン気分で車を運転してたらトラックが反対車線からきてね。
本当に辛かったよ。
由衣に会えないのが…。

つらい思いさせて本当に申し訳ないって思ってる。

ごめんね。

そのネックレスは由衣が大人になったときに渡そうとしていたものなの!

渡せてよかった。

迎えにきた時になったら行くから!
それまでは頑張って生きて幸せになって欲しいです。

大好きだよ由衣♡!

           由美より』

貰ったネックレスを握りしめながら泣いた…。
 
 そして今日の夜、店長が病院に来た。

話の内容はこれから、どうするかだった。

私が思ってることを話した。

今、学校を辞めて4月から通信高校に行きたいのとバイトも続けたいってこと。

店長はいい顔はしなかったが「分かった。」といい頭を撫でられて病院を後にした。


私は何が何だか分からなかった。

結局、モヤモヤしたまま次の日を迎えてしまった。

あまり寝れなかった。

私は自分自身どうしたらいいのか分からなかった。

色んなことが不安を募る。

病院にいると独りでいることが多いから寂しくなって色々と考えてしまう。

どうしたらいいのか分かんなくなってきていた。

私は病室にいてもつまんないので病院内のガーデンにいた。

風が気持ち良く空を見ていた。

由美お姉ちゃんと約束した。

ちゃんと生きるって。

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