恐怖と愛
 私は次の日の午後、休診中に婦人科の先生に会うことになった。

私はここの病院で私は生まれたらしい。

私は先生と会ったけどもの凄く綺麗な人。

先生は私の顔をみた瞬間、泣いていた。

なぜ泣いてるのか分からなかったし急に泣き出したから驚いた。

先生は静かに言った。

「心臓が悪いことは知ってたの。

だから母親に言ったら、この子は今の父親の子じゃないからって。

そうやって言ってた。

その時の私は何て言えばいいのか分からなかった。
生まれたら小児科に紹介しようと思ったけどそうやって言われてしまって…。

うんで普通に学校生活とかしてて苦しいことなかった?

本当にごめんなさい。
もっと強く言えばよかったし児童相談所とか市役所ともっと連携とってれば良かったって。
今、思えばもぅ手遅れだけど…
本当に申し訳ない。
ごめんなさい…。」

先生はずっと泣きながら謝っていた。

「先生が謝ることではないです。
気にして頂いて嬉しいです。

ありがとうございます。」

少し話したら落ち着いてきた。

「今までのなかで苦しくなることあったよね?」


「はい。
今思えば、学校から診断書を貰って母親に出しても無視されました。

それ以外は普通の家庭みたいに過ごしていました。

けど、高校に入ってから父も母も変わってしまいました。

あれが多分、本当の性格なんでしょうね…。

私は先生に会えて嬉しかったです。

ありがとうございます!」


私は先生に頭を下げた。
先生は仕事に戻り私はまたガーデンの方に行った。

本当に落ち着く。

そして泣いた。


私は誰にも愛されてない。

心の中で思った。

とりあえず心も落ち着いたので病室に戻った。

そしたら店長と奥さんがいた。

私はまさかのこのタイミングで来るかって思いながら愛想笑いをした。

凄い綺麗な奥さんだった。

けど、どこかで見覚えがあった。


「久しぶりだね。

覚えてる?」

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