そして私は行間の貴方に恋をした
「今日、雨じゃん・・」

「雨だな」

「雨の日は濡れるから来ないんじゃなかったの?」

「俺は華月が雨の日でも来るって知ってるからな」

華月は信じられないとゆう顔をして、それから笑顔になり、そのまま涙を流した。

「おいおい、泣く事ないだろ。そんなに俺と会えたのが嬉しいのか?」

いつもの様に軽口を叩いて和ませようとして失敗した。

「もう来ないと思った・・もう会えないと思った・・来るならもっと早く来なさいよバカ太郎・・」

「・・書き上げたんだよ、どうしても華月に読ませたくて」

俺は鞄から原稿の束を取り出して華月に差し出した。

「これって、最近ずっと太郎がノートに書いてたやつ?」

「ああ、とにかく読んでくれ」

「・・うん」





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