そして私は行間の貴方に恋をした
「・・わかんない!」

華月は目を吊り上げて睨んで来る。

「はぁ・・行間にアホみたいに詰め込んだのに、読めてねえのかよ」

「何を詰め込んだの?ねぇ!ねぇ!」

「お前・・絶対わかってて言ってんだろ?なんか腹立つから言わない」

「いいじゃん!言ってよ!言わないとラスト決めない!」

傘を閉じて木に立て掛ける。枝を見上げると、葉についた雫が射した光を反射していた。

「華月・・他に花言葉なんか知らねえから、毎年タンポポやるよ。それでいいか?」

「・・うわっ!ダサっ!よくそんな恥ずかしい台詞言えるね」

「はぁぁ?ふざけんなよ!人が真剣に言ってんのに!」




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