言わないで
しばらくは、あたしが喋るのを待っていたタクミだけど、


どれだけ時間が経っても話そうとしないあたしに何を感じたのか。


「.......あした。


明日の夜、また来る」


そう言って帰って行った。


バタン


ドアが閉まったその瞬間。


「.......っく、うぁ、ぁぁあああああ」


あたしは、コワレタ機械のように、涙が止まらなくなってしまったんだ.......。
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