見上げる空は、ただ蒼く
「なに怯えた顔してんの?
今、結乃が叩かれてるのは
自分のせいだよね。今アンタが
感じてんのは葉音の痛みなの。
ほらっ!葉音もやれば?」
凜の面白がるような笑み。
背筋が凍るような笑みを受けて
葉音はさらりと頷いた。
狂気に満ちたような表情の
葉音が近づいてくる。
「やっ......やめて。」
感じたことのないような恐怖に
涙混じりの声が漏れた。
「やめるわけ、ないじゃん。」
絞り出すような葉音の声。
何の感情も感じられない
機械音声のような声は静かな教室に
しんと響いていた。
他のクラスメートたちはそんな
様子を見てまたかというように
シカトしている。
葉音が近くにあった奏の席の
机をあり得ないほどの力で
振り上げた。
その姿が3年前のお母さんの姿と
重なり、私はパニックになる。
「やめて。嫌ぁぁぁぁぁぁあっ!」
その場にしゃがみ込んで、ぎゅっと
目を閉じたそのとき......。
「そこまでにしろよ、葉音。
結乃を傷つけるなら俺が相手だ。」
開いた教室のドアに怒りの表情を
浮かべて立っていたのは......。
確かめるまでもなく、
私の大好きな君でした。
今、結乃が叩かれてるのは
自分のせいだよね。今アンタが
感じてんのは葉音の痛みなの。
ほらっ!葉音もやれば?」
凜の面白がるような笑み。
背筋が凍るような笑みを受けて
葉音はさらりと頷いた。
狂気に満ちたような表情の
葉音が近づいてくる。
「やっ......やめて。」
感じたことのないような恐怖に
涙混じりの声が漏れた。
「やめるわけ、ないじゃん。」
絞り出すような葉音の声。
何の感情も感じられない
機械音声のような声は静かな教室に
しんと響いていた。
他のクラスメートたちはそんな
様子を見てまたかというように
シカトしている。
葉音が近くにあった奏の席の
机をあり得ないほどの力で
振り上げた。
その姿が3年前のお母さんの姿と
重なり、私はパニックになる。
「やめて。嫌ぁぁぁぁぁぁあっ!」
その場にしゃがみ込んで、ぎゅっと
目を閉じたそのとき......。
「そこまでにしろよ、葉音。
結乃を傷つけるなら俺が相手だ。」
開いた教室のドアに怒りの表情を
浮かべて立っていたのは......。
確かめるまでもなく、
私の大好きな君でした。