見上げる空は、ただ蒼く
『いじめはいじめる側だけでなく
いじめられる側にも何かしら問題がある』
大人はよくそう言う。
少し前まではそんなの嘘だって思ってた
けれど、もしかしたらあながち
間違っていないのかもしれないな。
一連のニュースが終わると同時に、
ipadは元の椅子の形に戻る。
その時、私はあることに気付いた。
暗闇の世界の遥か向こう側に
小さな小さな光の点があることに。
あそこから、出られる。
自然と足はそちらの方に向いて、
私は光に向かって走り出していた。
走りながら、手を伸ばす。
遠い光が、いつまで追いかけても
追い付けない奏の背中と重なった。
今はまだ辿り着けなかったとしても。
いつか君と肩を並べる。
そして、君を越えてみせる。
走って、走って、走る。
走り続ける不安や疲れなんかよりも
心に灯る希望の方がずっと大きかった。
必ず、あの光を。
この手で掴みとるから。
いじめられる側にも何かしら問題がある』
大人はよくそう言う。
少し前まではそんなの嘘だって思ってた
けれど、もしかしたらあながち
間違っていないのかもしれないな。
一連のニュースが終わると同時に、
ipadは元の椅子の形に戻る。
その時、私はあることに気付いた。
暗闇の世界の遥か向こう側に
小さな小さな光の点があることに。
あそこから、出られる。
自然と足はそちらの方に向いて、
私は光に向かって走り出していた。
走りながら、手を伸ばす。
遠い光が、いつまで追いかけても
追い付けない奏の背中と重なった。
今はまだ辿り着けなかったとしても。
いつか君と肩を並べる。
そして、君を越えてみせる。
走って、走って、走る。
走り続ける不安や疲れなんかよりも
心に灯る希望の方がずっと大きかった。
必ず、あの光を。
この手で掴みとるから。