見上げる空は、ただ蒼く
どうしようもない感情にかられて、
近くにあった本をラジオに投げつけた。
それはラジオの録音ボタンに当たって
床にボトリと落下する。
いつの間にか録音されていたなんて
気づきもせずに、俺は叫んだ。
『なんでそんなことしたんだよっ!』
『意味わかんねぇよ!結乃と俺が
入れ替わりの子どもなんて......
そんなの信じれるわけねぇだろ?!
なんで結乃を虐待すんだよ......っ。』
ただ小さな子供みたいにその場に座って
思いを叫び続けていると不思議と
気が変になりそうだった。
それでも俺は疑問を叫ぶ。
どうして虐待されるのが結乃なんだよ。
どうして俺じゃないんだ。
入れ替わりの子ども。
その事実が思いのほか
心に重くのしかかってきて怖かった。
ラジオを持って家を出る。
これは結乃にバレちゃいけない。
結乃が知ったらいけない。
きっとアイツは傷つくから。
相手を気遣って笑っては、
いつも自分の心をズタズタに
してしまっているような奴だから。
俺が、結乃を守らないと。
それが俺の......贖罪。
近くにあった本をラジオに投げつけた。
それはラジオの録音ボタンに当たって
床にボトリと落下する。
いつの間にか録音されていたなんて
気づきもせずに、俺は叫んだ。
『なんでそんなことしたんだよっ!』
『意味わかんねぇよ!結乃と俺が
入れ替わりの子どもなんて......
そんなの信じれるわけねぇだろ?!
なんで結乃を虐待すんだよ......っ。』
ただ小さな子供みたいにその場に座って
思いを叫び続けていると不思議と
気が変になりそうだった。
それでも俺は疑問を叫ぶ。
どうして虐待されるのが結乃なんだよ。
どうして俺じゃないんだ。
入れ替わりの子ども。
その事実が思いのほか
心に重くのしかかってきて怖かった。
ラジオを持って家を出る。
これは結乃にバレちゃいけない。
結乃が知ったらいけない。
きっとアイツは傷つくから。
相手を気遣って笑っては、
いつも自分の心をズタズタに
してしまっているような奴だから。
俺が、結乃を守らないと。
それが俺の......贖罪。