見上げる空は、ただ蒼く
葉音が突然スマホを取り出して
電話をかけ始めた。
「誰にかけてんの?」
と困惑しながら尋ねると、ため息を
つきながら彼女は言う。
「決まってるじゃん。凜から直接
真相を聞き出すの。それが1番早く
真相を知る方法だからしょうがない。
私は真実を知りたいの。」
閑静な住宅街に響く電話の呼び出し音。
凜、気づいてくれんのかな。
心配になった矢先、葉音のスマホから
凜の嫌そうな声が聞こえた。
「なに、急に電話かけてきてさ。
どういうつもりなの?」
「凜、奏ん家からあの古いラジオ
盗った犯人なんでしょ?」
「そうだけど、何か問題ある?」
「ラジオって何色なの?」
「銀でしょ。」
それを聞いた瞬間、葉音はにやりと
詐欺師のような笑みを浮かべた。
「残念。あのラジオは茶色だよ。」
電話をかけ始めた。
「誰にかけてんの?」
と困惑しながら尋ねると、ため息を
つきながら彼女は言う。
「決まってるじゃん。凜から直接
真相を聞き出すの。それが1番早く
真相を知る方法だからしょうがない。
私は真実を知りたいの。」
閑静な住宅街に響く電話の呼び出し音。
凜、気づいてくれんのかな。
心配になった矢先、葉音のスマホから
凜の嫌そうな声が聞こえた。
「なに、急に電話かけてきてさ。
どういうつもりなの?」
「凜、奏ん家からあの古いラジオ
盗った犯人なんでしょ?」
「そうだけど、何か問題ある?」
「ラジオって何色なの?」
「銀でしょ。」
それを聞いた瞬間、葉音はにやりと
詐欺師のような笑みを浮かべた。
「残念。あのラジオは茶色だよ。」