見上げる空は、ただ蒼く
「はっ?!」

そう言って凜は黙り込む。

「私と奏、今2人で奏の家の
近くの公園にいるからすぐ来て。
早く来てよ、それじゃあ。」

葉音は言うことだけ言って
電話を切ると俺にニッと笑いかけた。

「犯人が誰なのか凜に吐かせるよ。
凜じゃないなら誰がやったのか
私はそれが知りたいし、犯人に
なんでこんなことしたのか
聞きたいって気持ちもあるから。」

「...そうだな。俺も知りたいよ、
結乃を傷つける理由。
早く公園に行こう。真実を知る時が
もうすぐそこに迫ってきてるよ。」




2人で、歩きだす。








誰も知らない真実へと。
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