見上げる空は、ただ蒼く
私が1人で混乱するなか、
凜と奏はお互いを睨みあっていた。

「やっぱり分かってたのね。
私は奏が好きだった、璃依は
結乃のことが好きだった。

結乃が事故で私を忘れたとき、
璃依は1度結乃を嫌いになっていた
けれど、そのとき以外はずっと
結乃のことが好きだった。

いや、今もあの子は結乃のことを
一途に愛してる。あの子の愛は
私たちの愛してるなんかと
比べられるようなものじゃない。

異常な程の執着なの。あの子は
結乃が死ねば自分のものになるのに
って口癖のように言ってた。

だから私は......」

ゾッとする。
奏と凜の声がぴたりと揃った。

「「璃依と、学園祭の時から
入れ替わってたんだ。」」





凜と璃依が......入れ替わってた?!
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