見上げる空は、ただ蒼く
「奏は1通目の偽の電話を
聞いてすぐに走っていったの。
てっきり先に結乃の病室に
来てると思ったんだけど
結乃のとこに奏は来てない?」
私は首を横に振って、
それからハッと気がついた。
奏は自分を責めてるんだ。
自分が私たちの生まれの関係を
言わなかったせいで、私が
自殺未遂したをって思ってるんだ。
きっと奏は償おうとする。
命には命を。
彼が走って向かったのは
私の病室なんかじゃない。
奏は、自殺する気なんだ。
聞いてすぐに走っていったの。
てっきり先に結乃の病室に
来てると思ったんだけど
結乃のとこに奏は来てない?」
私は首を横に振って、
それからハッと気がついた。
奏は自分を責めてるんだ。
自分が私たちの生まれの関係を
言わなかったせいで、私が
自殺未遂したをって思ってるんだ。
きっと奏は償おうとする。
命には命を。
彼が走って向かったのは
私の病室なんかじゃない。
奏は、自殺する気なんだ。