見上げる空は、ただ蒼く
下を覗きこむとくらりと目眩がした。

この高さからとべば、
俺は真っ逆さまに落ちて
確実に死ねる。

「好きだった。ごめんね。」

最後の1歩を踏み出そうとしたとき。









「待ってよ!」







愛しい君の声がした。
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