見上げる空は、ただ蒼く
『事の終わり。』
生命とは、不思議なものだ。

生まれ落ち、時を経て
やがて死に絶えていく。

輪廻転生。

崖を落ちていく2人の影が、
蒼い空に映し出される。

運命が2人を引き裂くその日まで。

私は奏と共に歩み続けるんだ。

「好きだよ。」

死ぬ直前に見上げた空は......








  蒼く蒼く、澄みきっていた。


               Fin.
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