見上げる空は、ただ蒼く
「結乃、またなんか考え込んでる。
なんか大丈夫じゃないって感じの
顔してるけど。どしたの。」
奏は私の些細な心境の変化や気分の
上がり下がりにすぐに気がつく。
私が自分の気持ちを隠そうとしても
いつも奏には見破られてしまうんだ。
「大丈夫、なんでもない。」
絶対に見破られると分かっていても
やっぱり迷惑をかけるのが嫌で、
うつむいたまま小さく首を振った。
「あのさ、結乃。俺が結乃の恐怖とか
不安とかに気づかない訳ないだろ。
昔2人で約束したじゃんかよ。
1人で抱え込むのは禁止だって。」
お母さんに虐待されてたときに、
それを奏にも打ち明けなかった。
でも、奏と過ごす時間が長くなる程、
彼を信用したいという気持ちが
どんどん溢れて止まらなくて。
で、最後は奏に全てを話した。
あのときの奏は私が話の途中で
泣き出しても最後まで話を聞いて
くれて、最後に約束してくれた。
『ゆいのちゃんが悲しくなったら、
僕が笑わせてあげる。これからは
1人で抱え込むの禁止ね!』
なんか大丈夫じゃないって感じの
顔してるけど。どしたの。」
奏は私の些細な心境の変化や気分の
上がり下がりにすぐに気がつく。
私が自分の気持ちを隠そうとしても
いつも奏には見破られてしまうんだ。
「大丈夫、なんでもない。」
絶対に見破られると分かっていても
やっぱり迷惑をかけるのが嫌で、
うつむいたまま小さく首を振った。
「あのさ、結乃。俺が結乃の恐怖とか
不安とかに気づかない訳ないだろ。
昔2人で約束したじゃんかよ。
1人で抱え込むのは禁止だって。」
お母さんに虐待されてたときに、
それを奏にも打ち明けなかった。
でも、奏と過ごす時間が長くなる程、
彼を信用したいという気持ちが
どんどん溢れて止まらなくて。
で、最後は奏に全てを話した。
あのときの奏は私が話の途中で
泣き出しても最後まで話を聞いて
くれて、最後に約束してくれた。
『ゆいのちゃんが悲しくなったら、
僕が笑わせてあげる。これからは
1人で抱え込むの禁止ね!』