見上げる空は、ただ蒼く
「私は大丈夫だよ。奏の
せいじゃ、ないから。
自分を責めないでほしいの。」

安易な言葉しかかけられない
自分が嫌になる。

「結乃も、そうだよ。結乃は
自分のことを卑下しないで
ほしい。お前は別に悪くないん
だよ。俺のことは気にすんな。
結乃のしたいようにすればいい。」

また慰められてる。

「凜は......今どうしてるの。」

ナイフをすり替えたことがバレた
ときの、凜の表情を思い出す。

憎しみに溢れているのに
何故か.........苦しそうだった。

「警察で事情聴取が続いてる。
最初はやってないって言ってた
らしいんだけど。つい3日前
くらいに自主したんだ。まぁ、
アイツもいろいろあったし。」

「どういうことなの?」
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