見上げる空は、ただ蒼く
それから少しして先生が来て
私は事情を聞かれた。

「分かりません。」

ただそれだけ。

本当に分からなかったから。
この事件が解決しても、
私の口無しのあだ名は消えなかった。
だからこの事件は口無し事件と
呼ばれるようになったんだ。



あのときから私は。


今もずっと。



学校という閉鎖空間が苦手だ。
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