恋愛スイーツ





「はあ?……かわいいって……俺はどこの中学から来たのか
聞いてるんだけど?」




男のコは膨れっ面で言う。




「あぁ……ごめんっ!あたしはね、桜東中だよ。」




これ以上、そのコを怒らせないように、
慌てて言う。




「へえ〜じゃあ隣の学校だったんだ?俺桜西中。てか名前は?」




可愛い笑顔であたしに聞く。




「あたし佐倉 七海。よ…よろしくねっ」




緊張してつい噛んでしまった。




「緊張しすぎ。俺は坂井 東矢(サカイ トウヤ)。」




坂井くんは笑いながら言う。




「じゃあななって呼んでいい?親しみかんじるし。俺は東矢でいいよ。」





「うん。じゃあ東矢ね♪てか東矢がはじめてだよ!高校で出来た友達♪」




あたしが笑顔で言うと





「うわあ…まじかよ。ななの世話俺がしなきゃじゃん。」





といじわるく言う。




「ちょっ……世話って何?」



「まー要するに、ペットっぽい、てことかな?」



「ちょ……あたしはペットにはならないー!!」





ムキになってあたしが言うと、




「そうだけど。なんか天然っぽいからな。気付けば俺、ななの世話させられてそう。」




東矢は可愛い顔して、意外に言うことは言う。




「だ…大丈夫!普通の友達として頑張るから!」





「何だそれ。本当おもしろいな。なな。いきなり可愛いとか言うし、本当読めない。」




笑いながら東矢が言う。




「可愛いって言ったのは、見たまんまだよ!
女のあたしなんかより、ずっと可愛いもん!」




東矢はあたしなんかより
目も大きくて、笑顔も可愛くて。
染めてないのに少し茶色い髪の毛は、ワックスで軽く立たせてある。




要するに
かっこかわいい男のコ
なのである。






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