恋愛スイーツ




そして俺は、急いでななの家に行こうとした。


すると目の前に、昼休みななと一緒にいた女がいた。




……ちょっとななのこと
聞いてみるか…。




そう思い、声をかけに行こうとしたら、向こうが俺に気付いたらしく
走ってやってきた。




「あのー!!!七海の幼なじみさんですよね??」




幼なじみさんって……まあそーだけど……。




「そうだけど…何か用??」




と俺が聞くと、




「ぶっちゃけ七海のこと
どう思ってるの?」




といきなり言ってきた。





「は?いきなり何?」




ちょっとムっとして
きつい口調で聞いてしまった。
が、そいつは全然気にしてないみたいで





「あ!あたし七海の友達の永倉 葉月。たしか……奏……くん?」




「奏也」




「あ、奏也くんね。で…七海のことなんだけど。好きなんでしょ??」





初対面なのに、ずばずば聞いてくる。





「さあ、どうだろうね。」




と適当にはぐらかした。





「秘密かー。まあだいたいわかるからいいけど」




「それよりさ、さっきななの様子がおかしかったんだけど、何でか知らない??」




「えー。わかんないな。あ、でも…一緒に帰ろうって言ったら、用があるからって一人で帰ったよ?」




「一人で??」




俺はびっくりして、永倉に大声で聞いてしまった。




「うん。一人」




「………そっか。なんかありがとな。助かった」




そういって永倉とわかれ、ななの家ではなく、大沢の家に向かった。




「あの幼なじみ……両思いかあ」





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