恋愛スイーツ
「七海……なんでウチの側にいるの……??」
何も知らないはるちゃは
普通に聞いてきた。
「何でって……心配したんだよ??昼休み、みんなでお弁当食べようと思ったら
はるちゃいなくて……
待っても戻ってこないし……今まで何してたの?」
そうあたしが聞くと
「保健室にいたの……あたし教室に居づらくて……
七海は友達もう作ったみたいだったけど、あたしは全然作れてなかったし……」
弱々しい声ではるちゃは言った。
はるちゃはいつもは頼れるお姉ちゃん的存在なのに……
こういう時は、あたしがはるちゃを守ってあげたくなってしまう。
「…もーう。どーして1人でそう考え込むわけ?
あたしたち親友じゃん!
たまにはあたしのことも、頼ってよ? ね? 」
「七海……うん。ありがとう。じゃあ……明日、七海の友達紹介してくれる……?」
と聞かれたので
「もちろん!これから2人で友達いっぱい作ってこ!!」
あたしがそう言うと
はるちゃは笑って
「そうだね」
と言った。
「でも七海に頼る時が来るなんて……本当びっくり」
と今度はいじわるく笑いながら言う。
毒舌復活だ………
「七海も何かあったら、ちゃんと言ってよね?」
「………うん。もちろん!……じゃあ帰るね!
また明日。」
「うん。バイバイ。」
そう言ってあたしたちは別れた。
はるちゃ、ごめんね……。
あたし、これ以上はるちゃには悩んで欲しくないから
あなたのお兄さんに会ったことは
あなたには秘密にしておきます………。