恋愛スイーツ
*かこ*
奏也side
あれは俺たちが、中二のときだった………。
ななと俺はいつものように、一緒に帰る予定だった。
「なな、帰るよ」
そう俺がななに言うと、
「奏ごめんッ!!今日ね、はるちゃの家に遊びに行くの。だから先帰ってて……??」
また大沢の家かよ…
と思いながらも
「わかった。じゃあ明日な。」
ななの頭に軽く手をおきながら、言った。
「うん。明日ね」
ななは顔を赤くしながら頷き、大沢のところに行ってしまった。
その姿を見て
俺の最大のライバルは
大沢なのかな、
と馬鹿なことを思ってしまった。
でも………
今でも思う………。
あの時ななと一緒に帰ればよかったのだと……
大沢の家になんて
行かせなければよかったと………。