恋愛スイーツ
それから俺は、ひとりでまっすぐ家に帰った。
そして、することもなかったので
自分の部屋で
自分の好きな音楽を聴いていた。
連絡があったのは、
午後6時ころだった。
しかもそれは
ななの友達の大沢からだった。
『奏…也く……んッ!!ごめ……んッ……あたし。』
電話ごしに聞こえた
大沢の声は、すごい小さくて、泣いているようだった。
「は?大沢?落ち着けよ。何があったんだ?」
俺がそう聞くと
「……なながッ……ッお兄ちゃん…に……。お願い、来てッッ」
全く意味がわからなかった。でも、ななの身に何かがあったということは
すぐに理解できた。
しかも大沢の兄貴が絡んでるらしい。
嫌な予感がした。
一度ななに連れられて
大沢の家に行ったことがあったので、
俺はすぐに大沢家に向かった。