恋愛スイーツ
「あんた……最低だな。自分の妹の友達に手出すなんて。」
俺がそう言うと、
「…仕方ないだろ?
はるかは紅茶が切れたとか言って、俺ら置いて家出てったんだし。
七海に聞いたら彼氏いないってゆーし、もろタイプだったし。」
「……でもこいつには、ちゃんと好きなヤツがいるんだよ!!!!
相手の気持ちも考えろよ。」
俺が怒鳴って言うと、
「はいはい、わかりました。次からは妹の友達じゃないコに手出します。」
ありえねー……
こいつの考え方
腐ってる。
「……もう失礼します。
大沢、なな連れて帰るから。」
「うん……七海、あたしのせいでごめんね?」
「…ううん。あたしのせいだから。
はるちゃは悪くないよ。
また明日ね。」
そして俺らは、大沢の家を出た。
「なな、大丈夫??」
ななの小さな手をぎゅっと握って聞くと
「……うん。大丈夫。」
それから俺らは
ひとことも話さずに
ただ手を繋いで歩いた。